【連載:東北新幹線攻略記】第3回:【ルート編】時刻表を「つまみ」に、最強のダイヤを組む。

1割の独り言

「美しい配線」と「美しいダイヤ」は同じである

深夜2時、PCの前で一人ニヤニヤしている管理人のこみさんです。

皆さんは、愛車をいじったことはありますか? 私はデイズのナビ裏の配線を整理したり、LEDの配線をいかに目立たせず最短距離で通すかを考えるのが大好きです。あの、ごちゃごちゃしていたコードが、あるべき場所にピタリと収まり、無駄のない「機能美」を放つ瞬間……。あの快感は、DIY好きにしか分からない特権ですよね。

実は、新幹線のルート作成も、この「配線」と全く同じなんです。

ただA地点からB地点へ移動するだけなら、今の時代、スマホアプリが数秒で答えを出してくれます。でも、私の旅は違います。

  • 「ここで1時間15分の空きを作る。そうすれば、あの名店の牛タンを食べてお土産を買うのにちょうどいい。」
  • 「盛岡での『はやぶさ・こまち』の切り離しを拝むには、この時間に到着する便でなければならない。」

そんな風に、パズルのピースをはめていくように自分だけのダイヤを組み上げる。これこそが、50代の「知的な遊び」なんです。

鉄オタの真髄:盛岡駅の「4分間のドラマ」

今回のルート作成で、私が最もこだわった「中継点」があります。それが盛岡駅です。

ご存知の方も多いでしょうが、ここでは東京から連結して走ってきた「はやぶさ」と「こまち」が、それぞれの目的地(新青森と秋田)へ向かうために切り離し作業を行います。

時刻表をめくると、盛岡駅での停車時間はわずか数分。 「ただ見て終わり」なら簡単ですが、私の計画は一味違います。母を連れて行く本番を見据えた「下見旅」ですから、**「どこに立てば、足の弱い母でも安全に、かつ特等席で連結部分を見られるか」**を検証しなければなりません。

8号車付近のドアから出て、10号車と11号車の連結部まで何歩で歩けるのか。切り離しを見届けた後、再び自分の席に戻るまでの「リカバリータイム」は何秒か。 深夜の書斎でストップウォッチを片手にシミュレーションする姿は、客観的に見ればかなり怪しいでしょうが(笑)、この緻密な計算こそが、現場での余裕を生むのです。

左右の座席、どちらが「勝利」の車窓か?

ルートが決まれば、次は座席の指定です。東北新幹線は、左右どちらに座るかで「旅の解像度」が劇的に変わります。

ここでも私の「DIY的リサーチ」が火を噴きました。

  • 仙台までは、那須連山や蔵王連峰が美しく見える「山側(A席)」か?
  • それとも、太平洋側の平野部や、青森付近で八甲田山を望める「海側(E席)」か?

結論から言うと、今回は**往路を「A席(左側)」、復路を「E席(右側)」**にする「ハイブリッド・ループ」を採用しました。 往路では、福島の吾妻連峰や宮城の蔵王を左手に眺めながら北上し、本番で母に見せたい「山のパノラマ」を確認する。そして復路では、反対側の景色を楽しみながら、新青森到着直前の青森市街の広がりを目に焼き付ける。

デイズのLEDを「左右対称」に美しく配置するのと同じように、旅の景色も「左右」を網羅することで、私の中の「東北地図」が完璧なものになるんです。

50代の「ゆとり」を、ダイヤに組み込む

最後に、今回のルートで最も大切にしたのは**「各駅停車のような余裕」**です。

若い頃なら、1分1秒を惜しんで乗り継ぎ、一箇所でも多くの観光地を回ろうとしたでしょう。でも、50代の今の私、そして将来の母との旅に必要なのは、駅のベンチでぼんやりと列車の発着を眺める時間や、予定になかった駅前の喫茶店に入る余裕です。

あえて1本後の新幹線にする。 あえて乗り継ぎ時間を1時間多く取る。

この「余白」こそが、旅をDIYする上での「遊び(ゆとり)」になります。配線もパツパツに張ると断線しやすくなりますが、少し余裕を持たせると長持ちしますよね。旅も全く同じ。ゆとりがあるからこそ、不測の事態も楽しめるんです。

まとめ:時刻表は、未来への招待状

深夜、完成したルート表をプリントアウトし、愛車のダッシュボードに置いた時の満足感。 それは、新しいパーツの取り付けが終わった時のあの感覚と、非常によく似ていました。

「よし、このルートなら完璧だ。」

計画編、手配編、そしてこのルート編。 準備のステップを踏むごとに、私の心はすでに東北の冷たい、でも澄んだ空気の中に溶け込んでいます。

さて、ルートが決まれば、残すは「予約(発券)」のみ。 次回は、いよいよ10時打ち……とはいきませんが、争奪戦を勝ち抜き、手元に「勝利の切符」を手に入れるまでの最終工程をお届けします。

皆さんの「お気に入りの車窓」はどちら側ですか? ぜひコメントで教えてくださいね!

それでは、また次の停車駅でお会いしましょう。

…アディオス👍

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